
犬は七歳を過ぎると、体の変化が施術に影響し始めます。関節の硬さ、心肺機能の変化、皮膚の薄さ。若い頃と同じペースで施術を進めると、終わった後にぐったりしてしまう子が出てきます。シニア犬のグルーミングは、スピードより安全を優先する必要があります。
01 グルーミング台の上でのからだの変化
若い犬は施術台の上で長時間立っていられますが、シニアになると後ろ足に力が入りにくくなる子が増えます。特に股関節や膝に問題を抱えている子は、立ち続けること自体が負担です。Gecko Stockのシニアコースでは、工程の途中で一度台から降ろし、床で休憩を取ってから続きを行います。
02 皮膚と被毛の変化
シニア犬は皮膚が薄くなり、ブラッシングの圧力に対して敏感になります。若い頃は問題なかったブラシの硬さが、シニアになってから皮膚を傷つけることがあります。使用するブラシの種類と圧力を調整することが必要です。
また、皮脂の分泌量が変わるため、被毛のテクスチャーが変化することがあります。以前より乾燥しやすくなった、または逆に脂っぽくなったという変化は、加齢に伴う皮脂腺の変化によるものが多いです。
03 飼い主が事前に伝えておくべきこと
持病がある場合、特に心臓疾患や関節疾患は事前にお伝えください。施術の順番や体勢を調整します。また、かかりつけの動物病院から「グルーミングに注意が必要」と言われている場合は、その内容を具体的に教えてください。
- 持病の有無(特に心臓・関節)
- 以前の施術で体調を崩したことがあるか
- 普段の食欲・活動量の変化
- かかりつけ医からの注意事項
シニアになってもグルーミングは必要なケアです。体への負担を減らしながら続けるための方法を、一緒に考えます。