
九月末から十月にかけて、「最近うちの子が体を掻く回数が増えた」というご相談が毎年増えます。原因のひとつは気温と湿度の変化です。夏の間は高湿度で保たれていた皮膚の水分が、秋の乾燥した空気にさらされることで急速に失われます。被毛が厚い犬種でも、皮膚表面の乾燥は起きています。
01 秋に乾燥が起きやすいわけ
犬の皮膚は人間と同様に、皮脂膜と角質層で水分を保持しています。夏の間は湿度が高いため、この仕組みが比較的うまく機能します。ところが秋になって湿度が五十パーセントを下回り始めると、皮膚表面からの水分蒸発が速くなります。
特に換毛期と重なる秋は、古い被毛が抜けて新しい被毛が生え始める時期でもあります。この時期は毛根周辺の皮膚が敏感になりやすく、乾燥と相まって痒みが出やすくなります。
02 自宅で確認できるポイント
まず背中の被毛を分けて、皮膚の色を見てください。健康な状態はピンク色で、フケのような白い粉が少ない状態です。白い粉が多い、または皮膚が赤みを帯びている場合は乾燥が進んでいるサインです。
次に、被毛を指でつまんでみてください。パサついていてまとまりがない場合、皮脂の分泌が追いついていない可能性があります。
- 背中の皮膚の色を確認する(ピンク色が正常)
- フケの量を観察する
- 被毛のパサつきをチェックする
- 掻く頻度が増えていないか記録する
03 グルーミングサロンでできること
自宅でのケアに加えて、秋のグルーミングでは保湿トリートメントを加えることで皮膚の水分保持を助けることができます。シャンプー後に保湿成分を含むトリートメントを被毛に浸透させてからブローすると、施術後数日間は被毛のまとまりが違います。
Gecko Stockでは施術前に皮膚の状態を確認し、乾燥の程度に応じてシャンプー剤の選択やトリートメントの有無を判断しています。気になることがあれば、メニューの詳細をご覧いただくか、直接ご相談ください。
乾燥が進む前に一度皮膚の状態を確認しておくと、冬を快適に過ごしやすくなります。気になることがあれば、お気軽にご連絡ください。